スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[小説] 風が強く吹いている(三浦しをん)感想



 ボロアパートに住む素人(?)集団10人が箱根駅伝に挑戦する話です。

 かなり分厚い本ですが、読みやすいのでスラスラ読めます。
 まるでスポーツ漫画を読んでいるみたいな読みやすさでした。

 というか、結構スポーツ漫画の常道を行っていると思います。
 補欠メンバーがいなくて誰か一人倒れると大変だったり、当然誰か倒れたり(笑)
 膝に爆弾を抱えている選手がいたり、記録重視と楽しさ重視の価値観がぶつかったり?
 常勝の他校と張り合ったり、その結果……まぁ、色々あったり。

 こういうのは現実のスポーツでも「あるある」なのかな?
 私は超インドアなのでわかりません!

 しかし!
 スポーツ漫画「あるある」ネタでもじ~んときちゃうのが王道の王道たるゆえん!
 お約束が大好きな人にはたまらんと思います。

 どっちかっていうと女性向けかな??

 大学生であんなに無邪気な双子はいないと思う……。男性読者がどう受け止めるのか、ちょっと気になります(笑)
 あと、監督的存在の選手が、走るために生まれたような選手に惚れ込むんですが、その書き方が私は「ホモくせぇ……」と思いました。
 まぁ私はボーイズラブも美味しくいただける人間なので、フィルターが自動で発動してしまったのかもしれません。
 が、作中でも変質者疑惑が浮上しかけてたし、やっぱりちょっと狙ってると思う!
 またこの監督兼選手キャラが……、人間心理の達人で、メンバー全員を手玉に取ってるんですよね。同じ建物で暮らしてるからってそうそう操れるもんかよ~。でも操る(笑)
 そして他メンバーは「かなわないなぁ……(苦笑)」とかそんな感じ。
 どうですか、この関係! たぶん女性に受けるんじゃないか!? もちろん私も嫌いじゃないよ!

 はい、すみません……。邪な目で見てすみません……。

 読後感も長編スポーツ漫画を読んだような感じです。

 さっぱりすっきり、高揚と満足感を持って終われるんですが、ディープさはあんまりないかなぁ。
 意外性がないというか、ホント期待通りの王道を真っ正面から駆け抜けてくれるというか。
 時々あざとく感じるほど王道を行ってくれます。
 具体的には、ラストのゴールシーンとか。
 ああいうのを素面で書き切るのって結構大変だと思うんだよなぁ……。

 ……なんて書くとけなしているようですが、私はこの分厚い本を一気に読み抜けました! 手が止まらなかったよ!
 なんでしょうね~、「大多数の一般読者が望みそうなものをできる限り盛り込みました」みたいな印象を受ける本です。
 エンターティメントに徹しているというか……。

 例えば中には「駅伝なめてんの?」とか、「リアリティーがない」とかいう感想もあると思うんですが、そういうのを全部すっとばして、娯楽重視で書いてあるのだと思います。
 だからキャラクターもちょっと漫画的だし、お約束展開てんこ盛りだし、夢たっぷり、現実の厳しさは薄味で、やりすぎなくらい綺麗に終わる。

 きらきらしい青春小説です。
 たまにはそんな世界に浸ることも、この厳しい世の中では必要なのです。

関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント


人気記事

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。