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[小説] 鴨川ホルモー(万城目学)感想



 えーっと、「ホルモー」という謎の競技をやりながら京大生が青春するお話……かな。ネタバレしないで説明するのは難しいです。

 全然知りませんでしたが、映画化もされてるんですね。そんなに人気のある作品だったとは……びっくり。

 というのも、確かに面白かったんですけど、最初の1/3くらいは何度も手を止めてしまうほど退屈……というか、私には合いませんでした。
 ホルモー実践までなかなかたどり着かないんですよね。
 そんな「ホルモー」への好奇心も、ぐいぐい先を読ませるほどの力はなく、事件という事件もない単なる大学生活をのんびり見せられている感じで、正直「はよ本題に入れ」と思っていました。
 大学生活を描くなら描くで、これみよがしに「ホルモー」をチラつかせて釣ろうとするのやめてくれないかなぁ……と思うくらいでした。
 キャラクターにも愛着を感じるほどのエピソードはなく、主人公の特殊性癖もちょっとしたアクセント止まりで、多少微笑ましく思うシーンはあっても、笑ってしまうほどではなかったです。
 ただ京都の地名はたくさん出てくるので、たぶん地元の人や京大生の人なら結構楽しめたんじゃないかと思います。

 いやー、自分で書いといてなんですが、ケチョンケチョンですね。ファンの人に怒られそうです。
 でも最終的には面白かったんですよ、これが。

 具体的には「代替わりの儀」から一気に面白くなりました。
 「代替わりの儀」は……(笑)(笑)(笑)
 それまでの厳かな雰囲気&主人公の淡々とした語りとのギャップが凄まじかったです(笑)

 しかし今までが退屈だったので、「代替わりの儀」だけが面白いんじゃないかとちょっと疑ったんですが、それ以後もちゃんと面白かったです。
 それまでただ積み続けられていた積み木がやっと躍動を始めた感じがしました。

 でもまぁ、主人公は活躍らしい活躍はしませんでした。
 スカッとするような……? 主人公パワーに目覚めて強力な必殺技を習得! ホルモーで一騎当千! なんていう少年漫画的展開はありませんでした。リアルといえばリアル。
 ホルモーはあくまで調味料で、主体は甘酸っぱい青春物語なのだと思います。
 個人的にはちょっともったいないなぁ……と思ったり。
 民俗学的うんちくをちりばめてオカルト色を強めたり、いっそスポ根方面に偏っても面白かった気がするのですが……。
 ホルモー自体の描写もわかるようなわからんような感じで、キャラクターの強さの描き方もなんだか曖昧な印象を受けました。特に凡ちゃん。
 つまり私はもっと濃密なホルモーを求めていたのですよ!

 そんなことを思いつつ、以後は一度も手を止めることなくスラスラーッと読み終えられました。

 で、残った感想が「面白かったなぁ」。
 わかりますか、この複雑な感じ!
 色々思うところはあるんですよ! 面白かったけど物足りないところも多いんですよ! 不満と言えば不満なんです! もっともっと面白くなったんじゃないかと思ってしまう。
 でも嫌いじゃないっていうか、むしろ好きです。

 そんな感じの、面白いお話でした。

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