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[小説] 空中ブランコ(奥田英朗)感想



 おかしな医者が様々な人の心の病を治していくお話。短編連作です。

 治していく……というのは語弊があるかもしれません。変な医者と関わるうちに自分の心を見つめ直す……とかかなぁ?
 登場人物が神経症などを患っているので、大変シリアス……になるのかと思いきや、コミカルです!
 医者のキャラがどうとかいうより、作品全体がコメディな雰囲気なんですね。
 後味の悪いお話もまったくありません。
 むしろ笑える。「ぷっ」と声を出して笑える。

 なんといっても、『義父のヅラ』が……!
 タイトルから気になってしょうがなかったけど、読んでみると面白くて面白くて……っ!
 途中「なんだーこれで終わりかーまぁそうだよねー」と思っていたら、最後の最後まで突き進んでくれて、「え、ウソ。やるの? 大丈夫? 収拾つくの? 一体どうなるんだー!」というワクワク感が止まりませんでした。
 ものすごく期待に応えてくれた!
 そして「ギャグだコレー!」と思っていたのに、最後は「なんだかいい話!」で終わるのが流石でした(笑)
 とにかく『義父のヅラ』一押し!
 インパクトは負けますが、もちろん他のお話も面白くて「いい話」でした!

 心の病気をここまでコミカルに書けるってすごいんじゃないでしょうか。
 実際同じ症状の人がどう感じるかはわかりませんが、私はコミカルではあっても笑いものにしているわけではないと思いました。
 ちょっと肩の力が抜ける……んじゃないかなぁ……。
 「こんな医者いねーよ!」とは思いますけどね。それもこの作品の雰囲気ならアリかなと思える感じです。

 面白かったですよ!

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