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[小説] 舟を編む(三浦しをん)感想



 辞書を作っている人たちのお話です。

 「へー、こんなふうにして作られてんの?」「なるほど、そんな工夫があるのかー」などなど、知らない業界を教えてもらう楽しさに満ちています。
 各所に出てくる「言葉」の微妙な用法の違いなども感心します。

 それだけじゃなく、登場人物たちもなかなか良い感じ。
 章が変わると視点の中心となる人物が変わりまして、辞書に携わる人たちの様々な思いが伝わってきます。

 そして時間が一気に飛ぶ。

 最初、主人公をとりまくドラマの展開が妙に早いなぁ……と思ってたら、次の章で視点が変わり、さらに数年たっていたりして驚きました。

 ええーっ、辞書ってそんなに作るの時間かかるの!?

 まさに作者さんの思うつぼ!

 どうも私はひたむきな情熱に身を焦がす、一途で健気な人が好きみたいで。さらにチームプレイで辞書を作り上げていくお話なので、とてもわくわくして読んでいました。

 でも、うーん……。ラストだけがちょっと残念かなぁ。

 プロローグから「こうなりそうだなぁ……」と思っていた通りになりましたが(全然隠されてもいなかった)、途中楽しく読んでいた私としては、もっともっと完全無欠のハッピーエンドがよかったんだよーっ!
 なんか、まとめとしてありがちなオチをわざわざ予定されたような感じというか……。
 辞書作りに多大な時間と労力が必要とされるのはわかった、情熱に身を捧げ尽くす喜びもわかった、でも、そのラストいるかなぁ……? という。
 どうしてもその展開にするなら中盤に持ってきてみんながよりいっそう奮起する感じにしてほしかったなぁ、とかとか。

 まぁ、どれだけ説明を尽くしても、つまりは大々々々々々団円が見たかったという私のわがままなんですがね!

 総合的には大変面白いお話でした。

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