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[映画] 次郎長三国志 第一部「次郎長賣出す」(監督:マキノ雅弘)感想



 はい、少年ジャンプのマンガ『ONE PIECE』64巻巻末で作者の尾田栄一郎氏が熱く語っていた古い映画です。
 1952年だって!! 私余裕で生まれてないよ!!

 当時の時代背景はこんな感じです。


 1945年(-7) 日本敗戦
          ※ 映画にGHQの検閲が入るようになる ※
 1948年(-4) 東京裁判結審
 1951年(-1) サンフランシスコ講和条約
          ※ 映画もGHQの支配下から解放される ※
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 1952年(+0) 日本主権回復 ←★★『次郎長三国志』公開!★★
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 1954年(+2) ビキニ環礁で水爆実験、第五福竜丸被爆
          (映画『七人の侍』『ゴジラ』など公開)
 1956年(+4) 日ソ国交回復



 戦後7年目だよ……。うわぁ。

 ちなみに現在(2012年)の7年前(2005年)の出来事はといいますと、愛知万博、JR福知山線脱線事故……などです。
 つい先月閉会したばかりのロンドンオリンピック開催が決定したのも2005年。
 どうでしょう。
 2005年から2012年であなたの生活は一体どれほど変わったでしょうか……。
 平時と戦時(戦後だけど)では全然違うと思うので、あまり参考にはならないでしょうが、ちょっとビックリですよね。

 しかし、Wikipediaで調べてみますと、終戦後まもない1945年のうちに、すでに『そよ風』という映画が封切られているそうです。
 この映画の挿入歌があの有名な『リンゴの唄』なんだって!! へぇ~~。
 それにしても、当時の一般市民の生活ぶりがわからない……。映画を見に行く余裕なんかあったんでしょうか? ラジオで曲だけが有名になったのかな??? どうなんでしょうね。

 その7年後である1952年時点での暮らしぶりもさっぱり見当がつきません。
 しかしこの『次郎長三国志』シリーズが好評を博したのは確かなようです。
 一因として、GHQ占領下では時代劇のほとんどが禁止されていたことがあります。
 軍国主義を一掃し、民主化を進めるためには、チャンバラ映画は邪魔になると思われたのでしょうか??
 そして1951年、サンフランシスコ講和条約によってGHQから解き放たれた途端、たくさんの時代劇が作られたのだそうです。
 チャンチャンバラバラな痛快娯楽作品を求めていたのか? 軍国主義以前の、古き良き日本の物語を見たかったのか? うーん、興味深い。
 とにかく、久方ぶりの時代劇は観客にも喜んで受け入れられたようです。

 しかし「なんでもいいから時代劇を作れば当たる」っていうわけでもないですよね~?
 時代劇乱発の中にあってなお、『次郎長三国志』の面白さは群を抜いていたのでしょう、きっと。

 さて、やっと感想です。

 『ONE PIECE』を読んでこの映画に興味を持った私。それから何ヶ月もたって、今さらTSUTAYAで第1巻をレンタルしました。
 販売されているのは3巻セットになっているようですが、レンタルなので1巻ずつ。
 まだ1巻しか見ていません!

 1巻はホント導入部って感じで、これから次郎長がのし上がっていくスタート地点で終わっています。
 たぶん本当の本当に面白くなるのはまだまだこれから……!
 しかしとりあえず現時点での感想を書きたいと思います。

 再生後すぐ、「この映画古いから、音も映像も悪いかもしんないヨ☆」みたいな注意書きが出てきます。
 わかっとる、わかっとる。さっさと始めんかい。
 そう思ったんです。が。予想以上だった……。

 予想以上にセリフが聞き取れない!!!!

 ちょっと待ってー! 今なんて言ったの!?
 ただでさえ聞き取れないのに、語尾を「~ズラ」や「~だぎゃあ」にするなんてヤメテ! 萌えるじゃないのっ!!
 ああ~! 雰囲気はわかるけど、状況がはっきりとはわからないままフィルムが進んでいく~~っ!! もったいない!!!! 超絶もったいない!!!!

 聞き取れたら絶対面白いのに!!!!!!

 えー。感想はこれにつきます。

 『次郎長三国志』、面白い。面白いんです。
 テンポがいい。飽きさせない。登場人物が多く、みんな個性たっぷり。楽しい。頻繁に入るコメディ要素は微笑ましいものばかりで、古くさくてしらけるなんてこともない。笑い一辺倒かと思いきや、ちょこっと切ないシーンもアリ。一人、また一人と集まる仲間。
 セリフが聞き取れなくても、一部のシーンが真っ暗闇にしか見えなくても、ちゃーんと最後まで見たもんね!
 つまんなかったら途中で寝てる!
 セリフが聞き取れない=セリフ聞きたい=登場人物に魅力アリ=面白い……ってことですよ!!

 清水の次郎長(小堀明男)って、私、名前以外ほとんど知らんのですが、ヤクザの大親分というからには「悪のカリスマあふれるどっしりとした男前??」と思っていたら、予想外に情けないキャラでしたw
 喧嘩っ早い大酒飲みの博打打ちのはずなのに、どことなく情けない。周りに「親分、親分」って担ぎ上げられちゃってどうしましょう、って感じ。
 語尾は「~ズラ」だし、ヤクザなイメージと全然違う。つか、ちょっと可愛いw

 そして一の子分、桶屋の鬼吉(田崎潤)。
 桶ってなぁに? ……棺桶ですよ! 棺桶担いじゃうの! ひ、悲壮……と思いきや、とんだおとぼけさん。いちいち面白いんだ!
 特に呑み屋の娘さんに恋をして空回りしちゃうシーンが可愛いやら笑えるやら悲しいやら……!
 次郎長は鬼吉にヒドイことしたよね>< 謝れ! 鬼吉に謝れ!(←すっかり鬼吉びいき)

 次に関東綱五郎(森健二)。
 いきなり鉄砲を出したときは驚きました。「この時代にそんなもん持てるの?」と。
 調べてみたら、清水の次郎長って1820年生まれなんですね。次郎長が33歳のとき黒船が来ることになるので、この頃には経済力のなさそうなゴロツキでもどうにかしたら鉄砲を持てていたのかもしれません。
 この人自身は1巻だとまだまだこれから~っていう印象。でもいびきをかくシーンはとても好きですw たぶん回を増すごとに魅力が倍増していくキャラじゃないかな???
 今後は鬼吉といいコンビになっていくのかもしれない。主に鬼吉がいじられ役でw

 最後に大政(河津清三郎)。
 次郎長一家の参謀的な役所? 最初に登場したときはクールな浪人キター! と思ったら、故郷に置いてきた女房かなんかが出てきた途端、ちょっぴり情けなくなっていましたw いやいや、ベタボレだったってことだよね!
 この人が子分の中では今のところ一番の実力者かなぁ。

 2巻以降もっと仲間が増えていくようです。有名な「森の石松」とかね!
 森の石松は若かりし頃の森繁久弥が演じているそうなので、ちょっと見てみたいですね!
 2巻も借りられたらと思います。

 しかし……明るくて楽しい映画なのですが、登場人物が時々「俺死んじゃうんだよ?」「俺亡くなっちゃうよ?」みたいなことをすんなり言っているのが気になりました。
 桶屋の鬼吉は自分の棺桶の中に試しに入ってみちゃうしさ! そんなシーンまでコメディタッチ……。
 おそらく任侠の世界がそういったもの……ケンカでパーッと命を落とせばそれが華、みたいな??? とも思うのですが、戦後まもない時代背景を考えると、なんとなく深読みしてしまいます。
 たぶん深読みのしすぎですね。

 他には……。
 この映画に出てくる風景はどのくらい天然なのだろう? というのが少し気になりました。
 1952年……。今から60年前の日本の景観は、現在どのくらい残っているのでしょう?
 町中なんかは「時代劇用のセットかなぁ?」と思いましたが、それでもなんだか妙に空が広く感じるんですよね。周囲に高い建物が一切ない気がする。ロケ地どこなんだろう???

 そんな感じで、めざとい人なら古い映画ならではの発見もできそうです。

 ああ……、私もめざとくなりたいよーっ!! そして耳ざとくなりたい!!
 鬼吉、今なんて言ったのーっ!?


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