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[書籍] コンビニのレジから見た日本人(竹内稔)感想



 タイトルそのままの本です。
 コンビニの店員さんがお客さんたちの姿を見て現代日本を憂えています。
 私は普段それほどコンビニに行っていません。コンビニで働いた経験もありません。
 なのでこの本の内容がどのくらい一般的なコンビニの姿を伝えているのかわからないのですが……。
 巷の感想を見てみますと、どうもだいたいのコンビニがこの本に書いてある状態のようです。

 うわぁ。

 やっぱね、常に求人広告が出ている業種は「キツイ」ってことなんですね。飲食関係とか……。
 コンビニもいつでも求人がありますし、しょっちゅう強盗のニュースやってますから、そりゃあ「推して知るべし」ですよね……。
 でもこうして具体的な話を読むと本当に「うわぁ」です。ヒドイ客ばーっかり!

 もっとも、困ったお客さんはコンビニ以外にもいらっしゃいます。
 レジのアルバイトでもなんでも、ちょっとでも接客したことのある人ならわかると思いますが、どこに行っても“一部の変なヤツ”っているんですよね。
 犯罪者レベルの人もたまーにいるし、日本語通じないレベルの人もちょいちょいいるし……。
 でもまぁ、“一部”です。内心言いたいことは色々とありますが、笑顔が固まるレベルの方はごく“一部”です。

 しかしこの本を読んでいると、「コンビニには変な客がこぞってやってくる!」って感じですね。ゴミ箱からボヤが出るのが日常茶飯事とかどういうことなの……。
 どうしてコンビニにおかしな客が殺到するのか? もしくは、よそのお店ではマトモな客が、どうしてコンビニでだけはおかしくなってしまうのか?
 多くは“無料”に原因があるのではないか――という、著者の分析は非常に興味深いです。

 確かに「無料のサービスが客の質を悪くする」というのは一理、いや、もっとあります。
 けどなぁ~。

 私、最近無料コンサートに行くようになりまして。いつも考えていたのです。
 「“携帯の電源を切れ”というアナウンスが流れたのにも関わらず、演奏中に必ず着信音が鳴り響くこの惨状は、高い金を払って入ったコンサートなら起こらないものだろうか?」と。
 そしたらこの前YouTubeに、ヨーロッパの格調高いコンサート真っ最中に携帯が高らかに鳴り響いた動画が上がっていましたね。
 一緒じゃん。
 と思ったわけですが。
 ……それでも無料のコンサートよりは頻度が低いのかな? どうなのかな? わからないです。
 極端な業界に行けば、「高い金払ってんだから好きにさせろよ!」という客層に行き着くのかも?? なんて思ったりしますけどね。わかりませんね。
 まぁ結局“一部の変なヤツ”はいなくならないのだと思いますが、本来“一部”であるはずの連中が、無料サービスによって“大多数”招かれる……というのは大いにありそうなところです。

 そのへんから“困った客を作っているのは店ではないか?”という話に繋がってきます。
 これもかなり同意できます。

 例えばまったく店内を探さずに「○○持ってこい!」と命令してくるお客さん。真の困ったチャンに比べれば可愛いもんです。レジに並んでいる客がいなければ笑顔で「かしこまりました」と対応します。
 接客中は不快を訴える神経が麻痺しているので、特に疑問にも思いません。
 でも後からよくよく考えると、そのときはレジに客がいなくても、いつやってくるかわかりません。店内地図が貼ってあるのだから、ちょっとは自分で探す努力をしていただきたい。
 ……と、心の中で言ったって仕方ないんですよね。
 すでにお客様は「探さなくてもレジに命令すれば持ってくる」と学習してしまった。これからも、よそのお店でもきっと同じことをするでしょう。
 もしかしたら他の点でもどんどん図々しくなっていくのかもしれない。
 そんなふうに思うことがちょいちょいあります。

 でもねー、世の中「お客様は神様です」っていう文言が幅をきかせていますからね。
 本来は経営者がすまし顔で言う言葉だろうに、最近は客自身が臆面もなく言い放つような雰囲気ですからね。
 しがない雇われの身では、なかなか思い切ったことができません。
 「すみません店長、私やめます!」からのクレーマーへの怒濤のコンボを決めてみたいものです。

 ……うう、なんだか怒りのボルテージが上がってきました。
 “理不尽な”クレーマーにもの申したい。
 あのねぇ、レジに入ってたり電話で最初に出てくる店員なんて、たいていパートかアルバイトなんですよ? レジから一歩出ればお客さんと同じ立場の一般市民なんですよ?
 まぁオーナーなら怒鳴りつけていいのか、っていうとそれも違うと思いますけどね!
 普通は冷静に話し合いをして、店側の反応を見てから憤る、っていうのが筋じゃないんですか? その憤り方にだって段階っていうもんがあるでしょうよ!
 なのになんで(一部の)お客さんは店側の人間を奴隷や人間以下の生き物みたいに扱ったり、話し合いの前から敵視してくるんですかねぇ?
 店員は客の鬱憤発散機じゃあないんです。どうしてそんなに傲慢に振る舞えるのかまったく理解できませんよ!
 失礼。

 “店の人間はガマンするのが当たり前”な社会常識から“基本的な礼節をわきまえない人間は誰であろうと注意されて当たり前”に変わってほしいですね……はい。

 というわけで、色々と興味深く、共感するところの多い本でした。
 もちろん「それはどうなんだろう?」というところもありますが、最後の数ページへのすさまじいまでの同意に比べたらささやかなものです。

「損得よりも善悪を大切にする」

 最後の一線ではそうあってほしいです。世の中も、私自身も。


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